私は20代前半で出産し、産後1年ほどで職場復帰。
夫は激務で長期の出張が多く、ほぼワンオペで家事・育児・仕事に追われた20〜30代。
もし今、あの頃と同じ生活をしろと言われてももう絶対無理。
若いって無敵なんだなと感じる今日この頃。
子供がどんな道に進みたいと言っても、お金で諦めさせることのないように、ただがむしゃらに夫婦で働いた。
そして、とりあえず教育費に目途が立ち、私は40歳で仕事を辞めた。
私の大切な一人娘は、今年20歳になった。
現在大学2年生。
有難いことに国立大学に進学してくれたので、教育費は予定よりも大幅に少なくなった。
娘は友人や先輩、教授などの周りの人にも恵まれ、勉強・バイト・部活・遊び...と、それはそれは充実した毎日を送っているようだ。
心から安堵している。
ずっとずっと娘が幸せであれ...といつも心の底から思っている。
人並みには色々とあったが、大きな問題はなく子供はスクスクと育ってくれた。
それなりに色々あって離婚を考えたこともあったけれど...今は(たぶん)夫婦仲もとても良好。
そして、今のところ家族みな心身ともに健康。
本当にありがたいし、心から幸せだと感じている。
....と同時に「もういいかな」と最近よく思う。
投げやりな気持ちとかではないし、もちろん「死にたい」とかでも全くない。
まだまだ元気に生きていたいと思ってはいるのだけれど、私の役目は無事に終わったな....というか、もういつ死んでも後悔はないな...という感じ。
そりゃ、これからも娘の人生を見守っていきたいけれど...それが出来ればラッキーみたいな気持ち。
私の残りの人生は、ボーナスステージのようなものかもしれない。
....などと、しみじみと想いながらこの文章を書いていた。
そしてふと思った。
「ボーナスステージのようなものかもしれないな....」ではない。
ボーナスステージであってほしい!!
私はもう若い頃のように頑張れないし、もう傷つきたくないし、もう怒りやストレスで心を支配されたくないのだ。
当初、この「もういいかな...」という気持ちは「子育てが終わって安堵した」「私の役目は無事に終わった」「もういつ死んでも後悔はない」という、達成感とかやり切った感から出てきた、どちらかというとポジティブな感情のみだと信じて疑わなかった。
しかし、この記事を書いていてハッとした。
もちろん達成感や、やり切った感も存分にある。
でもそれだけではなく、今の ”一区切りして穏やかな時間” はきっと一時的なもので、この先高確率で起こるであろう義家との揉め事(実は現在も揉めている)や、親の介護や看取り、自分や夫が病気を患うかもしれないなどを想像し....もうそういう嫌なことをしたくないという気持ちも大きいのでは?と気がついたのだ。
できればこのまま平和に...穏やかに生きていたい。
でも、それはきっと無理なのだろな....という憂鬱も「もういいかな...」という気持ちに含まれているのかもしれない。