魔女の気持ち

とあるアラフォー女の胸の内


きょうだいは平等に

私は長子で長女。

 

結婚して遠方に住んでいる弟が1人いる。

 

 

私と弟は昔から、仲が悪いわけではないけれど別に仲良くもない。

 

嫌いとかでもない。

 

元気で暮らしているならば、これから一生弟に会えなくなっても別に何も思わない。たぶん、弟もそう思っていると思う。

 

 

しかし、母は違う。

 

 

兄弟たるもの協力して生きて欲しい、お互い大切だと思っていて当たり前みたいな。

 

別にそれに反論はないし、親はそう思うのが普通なのかもしれない。

 

2人とも、自分が産んだのだから。

 

 

 

だから母はいつも「私は常に兄弟は平等でなければいけないと思ってる」と言う。

 

そして必ず「お金もぴったり半分ずつ残すからね」と言う。

 

 

 

うん、とても耳障りよく道理が通っている。

 

でも...性格の悪い私は、少しモヤモヤしてしまう。

 

 

 

弟一家は1年に1度、2~3日母に会うだけ。

 

一方、私は母の近くに住んでいるから週に1回くらい...なんやかんやと会っている。

 

そしてあれやこれやと彼女の要望に応えている。

 

 

加えて、今後もっと母が年老いた際には....私が母を看るということが、なぜか母と弟の間で決まっている。

 

近くに住んでいるから、頭では「私が看るしかない」ということは分かっている。

 

分かってはいるが、私がいないところで弟が「母さんは姉ちゃんが看てくれるよ」と母に言い、「そうね~、近くに住んでるからね」と母が言うのは、なんかモヤっとする。

 

 

 

こんな状態で母から「私は常に兄弟は平等にしないといけないって思ってる」とか「お金もぴったり半分ずつ残すからね」と言われると、最近はモヤモヤだけではなく、なんだか少し悲しくなる。

 

決してお金が欲しいわけではない。

 

親のお金をあてにしてなんて生きてない。

 

 

ただ....「お金は感謝の気持ちを表すのに一番わかりやすい」と言う母に「兄弟には平等に残す」と、それが正義で美談のように言われると、悲しい気持ちになるのだ。

 

嘘でも「魔女ちゃんにはお世話になってるから、ちょっと多めに残すからね」と言ってくれたら、私は「そんなのいいよ、ちゃんと兄弟で半分に分けるよ」って絶対に言うのに。

 

 

でもね、私が本当に欲しいのはお金ではなく「魔女ちゃんが近くにいてくれて助かってる、ありがとう。」という言葉なんだ、きっと。

 

もういい大人なのに、ずっとずっとそんなものを求めている。