私はいくつかのブログを楽しみに読んでいる。
全て女性、主婦が書いているブログ。
別にそれを選んで読んでいるわけではなく、自分の好きなブログがたまたまそうだった...という感じ。
かわいい犬や猫のブログ・日常を淡々と綴っているブログが多い。
明るくポジティブで楽しいブログが多いが...いくつかは愚痴やネガティブ満載のブログもある。
その中でもひときわ暗くネガティブな方のブログがあるのだが、それはそれは本当にネガティブ。
なので、自分の気持ちが落ちている時は読まないようにしている。
引きずられそうになるから。
それでも読み続けているのは、どこか共感する部分があるからだと思う。
そんなブログ主さんが先日ブログにこう書いていた。
「ブログの中の私が全てでもないし、本当の私というわけではない。」
彼女のネガティブな記事には、そのネガティブに共感するコメントがたくさん集まっているから、彼女の突然のその発言に「仲間だと思ったのに、裏切られた気分」と書いている人もいた。
でも、私は彼女のそれを見て...とても安心し安堵した。
きっと誰だってそうだもの。
特にブログやTwitterなんかは、誰にも言えない胸の内を吐き出すように書いている人も多いと思うので、当然と言えば当然。
だけど閲覧者はどうしても、中の人のことを勝手に「この人はこういう人だ」と決めつけてしまう。
キラキラを演出して承認欲求を満たす人もいれば、彼女のようにネガティブな部分のみを書く人、そして私のようにリアルを生きるために胸の内を書いている人。
そんなもの、その人のほんの一部分でしかない。
だから誰しもネットでの自分とリアルでの自分は違っていて、どっちも本物の自分。
すごくネガティブで、いつも愚痴のようなものを書いている彼女がリアルでは笑っているのかもしれない...それだけでなんだかとても嬉しくなった。
「正しさ」とか「自分とは」を、くっきりハッキリとさせなければいけない世の中はとても生きづらい。
人間なんてもっと脆く曖昧なものなんだから。