不定期で放送されている、カンニング竹山さんの「今君電話」を毎回録画して見ている。
竹山さんが期間限定で電話番号を公開し、なんてことない話から重い話や相談まで...電話をかけてきた人の話をただただ聞くという番組。
否定も過剰な肯定もせず、竹山さんがただただ”聞く”というのが、なんだか心地のいい番組だ。
昨年の放送で「男女の関係はあるが、付き合ってるかどうか分からない年上の男性と結婚したい」という30代女性の相談があった。
女性の話を聞く限り、相手の男性は結構なモラハラ臭がするし、女性の影があったことも多々あり、離婚歴も1度や2度ではないと言っていた。
そして女友達はみな「そんな男やめた方がいい」と言っているとのこと。
竹山さんはいつも通り否定も肯定もしなかったが....たぶん私を含め、見ていた人の大半は「やめとけ....」と思ったはず。
でも、こういうのってたぶん本人も分かってるのよね。
だけど、もう引くに引けないというか....30代でリスタートする不安もあったりするんだろう。
そして、何より「好き」なんだろうな。
この「好き」という感情は、心から幸せを感じたり、様々なことを乗り越える原動力にもなる素敵な感情だけれど...時に自分自身を苦しめてしまうこともある。
喧嘩が絶えなくて何度も「別れる」と大騒ぎするのに別れなかったり、どちらかが深く傷つくような問題を起こし、見るに見かねた周りが分かれることをどんなに勧めても、結局別れない夫婦やカップルって....どちらかが「好き」なんだよね。
そういう人たちを見て周りは ”メンドクセェ人たち” なんて思ったりもするけれど....でも、「心の底から嫌いだけど、お金のためにだけに一緒にいる」なんていう夫婦よりも、言い方が正しいかどうかは分からないが...健全なのかもしれないと私は思ったりもする。(依存はよくないけれどね。)
あ、もしこれを不倫してる人が見てたら言っておきたい。
不倫は違うからね。「好きって感情って苦しいよね~」とか思わないで。
不倫のように他者を傷つけたり、子供を不幸に巻き込んでいるのに離婚しないなどは、私は理解できないし悪だと思ってる。
「好き」の感情のせいにしないで、と思ってる。
ただ、そういうのではなく、純粋に自分が傷つくだけの「好き」ならば、自分の心に正直に突き進んでいくのは全然アリだとも思う。
しかし、人の心とは厄介よね。
自分が傷ついたり苦しいと思う気持ちよりも、相手を「好き」って気持ちの方が大きくなっちゃうなんて。
そして「好き」は気づかぬうちに「依存」に姿を変えていたり、「嫉妬」や「独占欲」と混ざりあって歪んでいったり、突然消えてしまったり。
う~む、やっぱり人の心は厄介だ。