魔女の気持ち

とあるアラフォー女の胸の内

「幸せ」と決して言わない母

母は自分の友人の不幸話や苦労話を「〇〇さんのお宅は大変よ~!」などと私によく話す。

 

そんな時私はよく「それは大変だね、それに比べてお母さんは幸せだね~」と返す。

 

 

決まって母は「そう、私は幸せだよ」とは返さない。

 

 

「そうでもないよ」という。

 

 

 

子供たちはみな自立し、それぞれ家族仲良く暮らしている。

 

孫たちだって元気に学校に通っているし、母自身も持病もなく健康。

 

これ以上、何を望んでいるんだろう?と母の「そうでもないよ」を聞くたびに思う。

 

同時に「もっと親孝行しなさいよ」「もっと私に優しくしなさいよ」と言われているような気持ちになる。

 

 

そんな母に育てられた私は逆で、いつも「自分は幸せだ」と思っている。

 

ご飯がおいしいだけで、朝起きるといいお天気だっただけで、いい本に出会っただけで幸せな気持ちになる。

 

母はそんな私に「何も考えてないだけじゃない?ノー天気でお気楽ね。」と言う。

 

 

でも、私はこの先もこんな私でいたいと強く思う。

 

そして娘に「私、いつも幸せだよ」と言い続けたい。

 

 

 

どうなれば、どうすれば母は「私は幸せ」と言うのだろう?

 

今日も母の「そうでもないよ」を聞いて考えている。